久々の記事更新です。本日は住協さんの建売物件の気密測定・調査の一部をご紹介します。
住協さんは埼玉県入間市生まれの住宅会社さんです(現在の本社所在地は所沢市)。
まずは気密測定を行いました。

結果はC値1.75。一般的な建売住宅のなかで中の上くらいの成績といったところでしょうか。室内の快適性のためにも、C値は1.0以下が好ましいです。
続いて床下・小屋裏(天井裏)に入り、各所をチェックしました。
床下で最も改善した方が良い点は、(今回も)浴室でした。

写真は脱衣所の床下から撮影しており、写真奥側が浴室下です。浴室下の外気が浴室壁面裏を通って室内や間仕切り壁内に流入してしまうケースも多く、気密の穴となりやすい場所です。また、断熱の観点でも問題があります。基本的に浴室区画に床断熱を入れることはできず、床断熱工法のお家では浴室下が今回のように無断熱になってしまっていることが多いです。厳密には無断熱ではなく、ユニットバス自体に薄いですが断熱材がついているのでOKというのが建前のようです。ちなみにユニットバス側の断熱材というのも色々ありまして、今回の場合は下画像のペラペラのクッションシートのようなものが断熱材の扱いのようです。

浴室以外の床断熱は約60~100 mmの厚みがありますから、他の場所よりお風呂の方が寒くなってしまいますね。服を脱ぐ場所ですから、本来は他の場所よりも断熱されているべきだと思います。
こちらは気密断熱とは関係ありませんが、基礎水抜き穴が塞がれていませんでした。これは建物上棟前に雨等で基礎内に水が溜まってしまった際に水を抜く為の穴です。穴の反対側は外の土につながっていて、シロアリの侵入経路となる可能性があるため、国交省も穴を塞ぐことを推奨しています(参考:国交省 建築研究部 https://x.com/nilimarchi/status/1805894037536383414?s=20)。

続いて小屋裏へ。きちんと気密シートが使用されていました。「当然でしょ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、建売物件では気密シートが使用されていないケースもよく見ます。

天井の断熱材も丁寧に敷かれていましたが、一部断熱材が足りず隙間が空いてしまっていました。断熱欠損となりますので、夏場は天井裏側が、冬は室内天井側が結露する恐れがあります。

最後に気流止めのチェックをご紹介します。気流止めとは間仕切壁の中に外気が流入しないようにするための処置のことです。建売物件では繊維系断熱材を間仕切壁上部に詰めるケースをよく見るほか、気流止めがされていないケースにも同じくらい出会います。繊維系断熱材を詰めるよりも乾燥木材+テープ処理がより望ましい処置ですが、建売物件で見たことはこれまで一度もありません。
でしたが、なんと住協さんの建物は乾燥木材を使用していました!しかし気密テープ処理がされていない点と電気配線の貫通穴が塞がれていない点が残念ですが、あとから補修が可能です。

本日は住協建設さん建築の建売物件の調査結果の一部をご紹介しました。補修すべきポイントはいくつかありましたが、裏を返せばまだまだ気密性能を向上できる証でもあります。
夏暑い・冬寒い・気密断熱性能を改善したい等のお悩みのある方、お気軽にご相談ください。